『Growing Reed』 今、正義って何ですか?: いやはやどうも
えっと…『バリバリ〜』について書こうと思っていたのですが、実は下書きを書いてみたらたいそうなボリュームになってしまいました。そこで、急遽前言撤回させていただき、今日は『Growing Reed』一本で行きます!!
明日はCDの発売日でもあるので、音楽特集にしましょう(^^)
すみませんがそこのところひとつよろしくお願いいたします(勝手なやつだ…)。
というわけで、りりーさんからいただいたレポートをお届けします(^^)
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それではざっくりといってみましょう♪
ゲスト 白倉伸一郎さん ・ 東映 平成仮面ライダーシリーズの生みの親のお一人
テーマ 「今、正義って何ですか?」
<オープニング>
今日は最初にクイズを出したいと思います。
オダギリジョーさん、細川茂樹さん、佐藤健さん、3人とも今をときめく俳優さんですが共通点は何でしょう?
3人とも仮面ライダーシリーズの主役を務めているんですね。
仮面ライダーシリーズは1971年4月に開始。昨年で40周年。
2009年公開された「仮面ライダーディクイド」は並みいる映画の中で観客動員ランキング初登場1位を記録しGACKT(ガクト)さんが主題歌で出演もされました。
昨年は「仮面ライダーフォーゼ」。
そんな平成仮面ライダーシリーズの生みの親の一人、東映の白倉伸一郎さんが本日のゲストです。
<音楽あけて>
岡「白倉さんは、オダギリジョーさん主演のクゥガでプロデュサー補になり、2007年までチーフプロデューサ」
白「出たり入ったり、ふらふらしているんです。 今のシリーズはクゥガが初めてでそれまで40周年だけどブランクのほうが長い。クゥガの前、11年近く間があった。仮面ライダーって何なんだろう?と。"変身"、カフカの変身しかないところに仮面ライダーが・・・」
岡「子供のころぼくもやってましたね〜 変身!とかアマゾン!とか」
白「この前アマゾンの企画書がでてきて。1973年か4年、現代に通じるようなことが書いてある。仮面ライダーというのはただのヒーロではなく社会の中から逸脱した異形のものだということが綿々と書いてある企画書だった」
岡「昔の流れをきちんと受け継ぐっていうのが」
白「大きいテーマだったと思います」
岡「クゥガというのはすごいヒットしたというイメージがある。イメージっていうか・・・ その一番の決め手はなんだったと思われていますか?」
白「一番は出演者の魅力だと思うが、現代社会に仮面ライダーや怪人が出てきたときをリアルに追求した、ということが大きく受け入れられたのでは」
岡「ご自身が一番大事にされたところは?」
白「リアリティー。約束だからこうなんだではなく、人間が動くこと、当たり前のことだけど人間としての動き考え方をはずさないこと」
岡「当時はどういう時代だった?」
白「オウム真理教事件、9・11の間」
岡「価値観がかわってくる時代というか」
白「アマゾン、ショッカーというものが世の中のどこかにいてみたいなことが娯楽として成立していたが、オウム事件によってそういうものが実際あるかもしれないという現実をつきつけられてしまった。それが2000年という現代にどうやって仮面ライダーを復活させる時に避けて通れない問題だった」
岡「人物像をつくるときにどういう打ち合わせをするんですか?」
白「机上の空論ではなんとでも言える。こういうヒーローだったら面白いとか。オーディションをするじゃないですか、何万人の中から選びましたとか言うが、その一人がいなかったら意味がない。スケールは意味がない」
岡「電王というのは弱い?」
白「佐藤健君自身が史上最弱と言い出した。身体が弱くて運がない、が芯は強い。宣伝上手」
岡「キャッチフレーズをつけて言えるって凄いですね」
白「佐藤健くんのとか、一番わかりやすいかもしれない。演じた時、別の人格が憑依する。演じわける。その役者さんがいて初めて成立する。新人さんを捜しつつキャステイングもしていた。そこにポンと佐藤健くんが来て、演じわけの要求に見事に演じたのみならず楽しそうに演じのけた。とんでもない高校生が現れたなあ〜と、お〜いた!っていう(笑)」
岡「複雑な設定が批判を浴びてしまうことってなかったですか?」
白「ございます」
岡「昔から何か言われそうな、言われながらも人気があるって感じがするんですけど」
白「複雑なものから逃げずに今の時代に真正面から取り組んできた。一見複雑に見えることがあっても絵でみればそんなに複雑に見えないはずなんです」
岡「仮面ライダーの定義なんですが、ヒーローなんですか?そもそも」
白「あの、その岡田さんの言われた疑問が本質をいいえていると思う」
岡「はい」
白「初代の仮面ライダー、ショッカーの改造人間と戦う。最終的な敵はショッカー。敵と味方の出自が同じ。自分を生み出したもの。ショッカーを全部やっつけて残るのは自分自身。最後は自分自身を消し去らなくてはいけないのかもしれない。最終的には孤独に向かう、もしくは自己否定に向かう。それが40年支えてきたものだと思う」